ボロニェーゼ - cuccioloな日々

　旅行の話題も、順不同になっていますが（汗）、今日はボローニャ。なぜかわからないけど、気分的に。

　写真はボローニャのシンボルの斜塔。2本あるのですが、背の高い一本しか写ってませんね（涙）。

　ボローニャは２、３年まえに行ったときが初めてで、今回は2度目でありましたが、第一印象が良かった街は、その後訪れても期待を裏切らず、やっぱり好きかも。ボローニャも私にとってはそんな街で、前回、飛行機でボローニャの空港に着いて、そのとき市内へ向かうバスの車窓から街の景色をうかがっているあいだに、もう大好きになっていました。

　ボローニャは、というかボローニャの属するエミリア地方は、言わずと知れた食の街でありまして。見るからにグルメ〜な食材を扱うお店も多く、初めてのときはあれこれめずらしがって写真を撮りましたが、今回はそのテの写真はこれ一枚だけ（笑）。

　今回、じつに残念だったのは、どうしても他の訪問場所との兼ね合いで、ボローニャに一泊する日が月曜日に当たってしまったこと。この前行ったときに食事したトラットリアがすごく美味しかったので今度もそこに行きたかったのですが、というより、ほとんどボローニャへ行く目的がその店で食事すること！だったのですが、なんと月曜定休日。仕方ないので、出発前にネットであれこれ他のお店をリサーチしてみましたが、ここは、と思うお店がことごとく月曜休みで（泣）。ボローニャ滞在は、今後、ぜったいに月曜日は避けるべし、と心に刻みました。

　それでもまあ、そこは食の都ですので、他にも美味しいお店はあるのではないかと期待しながら、旧市街をぶらぶら。

　明るいうちから、観光はもうそっちのけで、夕食のことしか頭にないのが我が家の旅行であったりします。はは・・・

　で、結局目をつけたお店が、ガイドブックに載ってたお店だったので、それなら自力で探しまわらずに素直にガイドブックに従えば良かったのですけれど、それが出来ないのも我が家の旅行。

　写真の、サント・ステーファノ教会近くにあるお店で、この教会も前回の旅行のときにたっぷり観光を楽しんだ教会だったので懐かしく。↓↓

　上の写真の、教会前のうつくしい広場を目の前に、お茶を飲んだことも懐かしく思い出され、で、また同じバールの外席で、アペリティーヴォを。

　カフェに座るお姉さんのむこうに見えている、屋根付きの回廊、ポルティコもボローニャの有名な景色のひとつですが、雨女の私は、トリノに行くときもそうだけれど、ポルティコがあるというだけで、お天気の心配が少し軽くなります。

　そして夕食。灯りのともっているところがこの日のお店でした。

　ベタなのですが、私はどこのお店に行こうが、ボローニャではやっぱりぜったいこれを食べる！と、ずーっと前から決めていましたので、迷わずチョイス。↓↓

　ボローニャ風タリアテッレ。初めて食べたとき、とてもあっさりしているのに驚きました。日本のミートソースとはもちろんまったく別物だけど、イタリアでラグーと呼ばれているものとも、また全然違います。お肉自体が、すごく美味しいものを使っているのがボローニャなのだと思う。食べ終わったお皿に、油がほとんど残らないのも、びっくりな点です。

　そして、これはこのお店だけのメニューなのか、あるいはボローニャの他のレストランでも一般的な料理なのかわからないのですが、メニューの中にボローニャ風カツレツという一品があるではありませんか！普通カツレツって、ミラノ風ですよね？（あるいはウィンナーシュニッツェル？）ボローニャ風カツレツって・・・？？？いったい何が出てくるのか、夫が興味本位で注文してみたお料理がこちら。↓↓

　真っ白なコトレッタ（カツレツ）！！チーズで覆われているのですが、食べてみると、これまた普通のコトレッタよりもすごくあっさり。訊いてみると、チーズはフォンティーナだそうで、フォンティーナといえばあの独特の強い匂いをまず思わずにはいられませんが、チーズが溶けるとあの匂いはぜんぜん気にならなくなるものなのですね。いやあ、ちょっとびっくりな美味しさでした。ちなみに真ん中の赤いのは、トマト。ぱっと見て、日の丸を思い浮かべた、根っから日本人の私・・・

　ライトアップされた夜の斜塔。ホテルへ帰るバスを待ちながら、またボローニャにはゆっくり来たいなあ、としみじみ思いました。

　そういえば昼間、散歩途中に見つけたお店のショーウィンドー。これらの布製品は、エミリア地方独特の、確か梨の木などで作った版に色をつけて、スタンプみたいにぺたぺた押して柄をほどこす工芸品なのです。

　自然の物をモチーフにした、素朴で味のある柄だと思いませんか？
ちなみに写真中央の、斜塔の柄の絵皿、今回のボローニャの思い出に、私がお買い上げ〜。