祈りの・・・

     


 夕方、散歩に行こうと玄関を出たら、ものすごい大きな風にびっくりしました。気温もぐっと下がっており、あわてて家に戻ってジャンバーを着込み、手袋をはめての大袈裟なお散歩となりました。

 あまりに風は強いしとても寒いので、いつもの川沿いを歩くのはやめて、遊歩道になった坂をのぼって歩いていると、むこうからやってくるのはポコちゃんとお母さん。(←トイプードルのポコちゃん、「♂だったっけ?♀だったっけ?」とお母さんに訊ねれば、「今はニューハーフ。」とのこと。)夏から会ってなかったかな。久しぶりでした。我が家の近くにお住まいで、たまにこんなふうにお散歩途中に出会えたりするのは、なんかとても素敵なこと。

 このブログをときどき覗いてくれているそう。スミマセン、最近さぼってます、と私。

 とても心の痛む秋です。沈黙しています。が、なんか今日ポコちゃんのお母さんに会って、やっぱり辛いときでも楽しく書かなくちゃ!と、ちょっと前向きな気持ちになれた。

 来週は夫の地元に帰省します。帰省といっても、もうあちらには家もないし、家族もいないので、帰ったときはいつもビジネスホテルに宿泊というような状態で、私にとってはなんだか旅みたいな感じだな。

 「日本一、空港から離れている町」という恐ろしいキャッチフレーズを売りにしている(?)その場所は、午前中の飛行機を使っても、到着するのはおそらくとっぷりと日が暮れてからのはずで、そんなわけだからなかなか足が向かずにいたのですけど(しかし夫に言わせば、「その日のうちに着けるなんて、奇跡だよ。」と。)、それにしたって10年ぶりの墓参とは、私、大変に良くできた嫁です(大汗)

 なので夏旅の前に、来週の旅の報告になるな。っていうか、こんなに寒くなっちゃって、だれも夏旅の写真なんか、見たくもないかもな。

 本日のお写真は、食後酒のグラッパで有名なバッサーノの街。黄昏どきの広場で、陽の光と空の様子、石畳などとてもうつくしく。気に入っていたのが裏目に出た、というのか、なぜかずーっと、パソコンのデスクトップに置き去りになっていた一枚で、本文の内容とは何ら関係はございません。

 この秋は私、実りの秋じゃなくて、祈りの秋。これでいきます。