今回のミラノ滞在

 哀しいかな、昨日あたりから円高がすすんでいますね・・・ったく、どーゆーことっ?!この瞬間を出発直前まで待ちに待ち、結局レートは良くならなかったので、出発当日の空港で両替したら・・・涙でした・・・

 気をとりなおして、到着してすぐの、ミラノ滞在のことを・・・

 この日もうつくしかったドゥオーモ。とくに空の色と雲の様子がいい。(左下にうつりこんだ男が気にいらん。)

      
     

 今回の旅、飛行機はミラノのリナーテ空港に到着でした。ルフトハンザを使うことに決めたので、フランクフルトからの便をマルペンサではなくリナーテ着の便にしてくれるよう、旅行会社にお願いしました。

 やっぱりとてもラクチンでした。リナーテの空港はホントに小さいので、飛行機を降りてから荷物をピックアップし、空港の外に出るまでに10分かからなかったくらいではないかと思います。おまけにマルペンサだと空港から市内へ向かうあのプルマン、あれにいつもうんざりなのです。ただでさえ長距離フライトでクタクタなのに、そのあと目一杯お客を詰め込んだプルマンに揺られて一時間。ときどき吐き気までしてきますが、リナーテなら市内までもすぐ、というかすでに市内なので、空港からホテルまではタクシーを利用しました。重い荷物も運ばなくて良くて、たったの14ユーロ。大正解です。

 ミラノでは現在留学中の夫の生徒さんに大変にお世話になりました。
ガイドブックに載っているいろんな街も見どころもほぼ網羅してしまった今の我が家にとって、旅の目的というのが少しずつ変わってきているように思います。ガイドブックに載っていない、まだ行ったことのないすんごくいい場所、というのを探したいのだけれど、どうすればそんなところに巡り合えるのか見当もつかず、そこで旅行先で知り合いに会う、というのをやってみると、これが意外にも愉しいものなのです。たとえ日本人の方に会うのでも、日本で会うのとは何か違う。そんなふうで、昨年あたりから我が家の旅のスタイルも、新たにワンランク上のステージへとすすんだというわけです。(ぜんぜん違う。)

 都心とよんでもいいほどの便利な場所に、部屋を借りることができたラッキーな生徒さん。そのお宅にお邪魔しました、それも何度も(汗)。留学生ではありえない、幸せな住環境ではないでしょうか。初めて伺ったときにご挨拶した大家さんの「おばちゃん」(彼女がそう呼んでいたので図に乗って私も。)が、翌日からフランスに出かけたのをいいことに、キッチンで料理を作ったり、一緒にごはんを食べたりしました。押し掛けられた方の彼女はどうだったかわからないけれど、私にはとても愉しい時間でした。

 そして私もとても気に入ってしまったそのお宅を勝手に「ミラノ支局」と呼び、彼女を、これまた勝手に「ミラノ支局長」に任命したりしました。

 ミラノ滞在中、支局長とは毎日のように会っていましたが、(はあ、やっぱりさぞかし迷惑だっただろうなあ・・・)地下鉄に乗るときなども、どのあたりの車両に乗ると乗り継ぎのときに都合が良いか、という細かい点にまで支局長は気を使ってくださり、本当にお世話になりっぱなしだったのでした。彼女に甘えていたせいか、その後行ったフェレンツェでは、地名や通りの名前はわからないし、バスに乗るにも何をするにも勝手がわからず、右往左往・・・求む、フィレンツェ支局!

 5泊したミラノでは、いつものホテル予約サイトから安いホテルを見つけて、予約を入れておきました。いつもの駅のまわりを離れ、ロレートから歩いて10分くらいの場所でした。(私は腰が痛いから歩かずにいつもバスだったけど。)哀しいけれど、高級ホテルの部屋よりも、私、安宿の方が落ち着くのでした。思ったよりもとても静かで、居心地が良く、どこに出るにも便利で気に入りました。これからミラノに滞在するときはこのホテルにするかもしれません。

      
     

 上の写真も再会の巻。支局長のレッスンを聴講させてもらい(ホントにずっとくっついてたな。)、夫の友人でもあるこちらの先生のお宅で、思いがけず晩ごはんまでご馳走になることに・・・忙しいなか用意してくださっていて、申し訳なかった・・・

 こんなふうに振り返れば、私の旅は、新たなステージにすすんだというよりも、以前よりとても他人に迷惑をかけるようになった、と言ったほうが正しいのかもしれません・・・と反省するかと思えば、やっぱりどんどん生徒さんにはイタリアに行ってほしいし、旅先で成長した彼らに会い、あれこれ語り合い、立ち寄らせていただける支局も増えるとうれしい、というのが本音だな。(ローマ支局創設は至急だな。)