バーニョ・ヴィニョーニ再訪 2

 またまた更新が空いてしまいました・・・あしからず。

 今年の春旅、二度目の訪問となったバーニョ・ヴィニョーニです。

    
    

 村の中心の、温泉の湧く広場。初めて来たときは、写真の右側の建物がホテル(Albergo Le Terme )になっておりまして、ここに滞在いたしました。もとはルネサンス時代の法王であったピオ2世の別荘であったという由緒ある建物で、格式もある感じでしたし、何といっても自分にとっては初めてのイタリアの温泉体験がこちらでしたので、日本の温泉とは全然違って、エレガントというか優雅というか、その雰囲気に気おくれすら感じてしまうようなひとときでしたが、とても良い思い出となりました。

 このホテルも良かったのですが、その後見つけた別のホテルの温泉が素晴らしく思われ、と言うのも、Le Terme の温泉施設は屋内なのですが、今日ご紹介するホテルの方は、屋外の、とても素晴らしいオルチャの景色が愉しめる温泉で、ぜひここを利用したい!と思いました。

 ・・・ですが、日本のゴールデンウィークを使っての旅行は、イタリアでもちょうどこの時期、5月1日メーデーのお休みのお出かけシーズンと重なってしまい、早い話が私の予算とホテルの宿泊代との折り合いがつかなかったわけでして、宿泊だけは別の宿を確保することとなり・・・

 事前にホテル側に何度もメールで問い合わせをするほどの、私の念の入れ様。そちらのホテルの宿泊客でなくとも、温泉プールのみの利用ができるのか?そもそも5月1日のメーデーは、営業するのか?等々。いずれもOKでしたが、おそらく行楽客の多い5月1日は混雑すると思われるので、そしてある程度お客さんが入った時点で入場制限を設けるので、午前中の早い時間に来られたし、との返事。そこで前日の4月30日のうちにバーニョ・ヴィニョーニ到着、予約してあったボロ宿で荷をほどいたあと、目指す温泉プールの窓口まで出向き、鼻息も荒く「明日は朝の何時まで来れば確実に入れるのか?」と、入場券を売るおばさんに訊ねると大笑いされた、「そんなに早く来なくても大丈夫よ〜。」

 しかし翌日、結局心配で開園(?)時間すぐに到着してしまった私。入場券を売っていたのは前日にいたのと同じおばさんで、また笑われる・・・

 かくして、やっと入れることになった温泉プールがこちら↓↓↓

     
    

 とっても開放的っ!空と緑に抱かれるような、自然のなかの温泉といった感じ。

 建物をバックにするとこんな感じで、↓そう、後ろに見えるのが私が泊まれなかったホテル。

    
    


 プールは2つのエリアに区切られていて、それぞれ温度と深さが違います。でもこれまでに体験したイタリアの温泉のなかでは、こちらの浴槽の温かいほうの温泉水は水が冷たいと感じることもありませんでした。お湯の温度は季節にもよるとは思いますが、日本人の方でも気に入るのではないかと。

     
    

 ここの気持ち良さはお湯のせいだけではなく、何よりこの景色愛でながら、だからだと思います。

    
    

 お天気に恵まれなかったこの旅行、雨に降られた日が多く、それも手袋や帽子も欲しかったな、というくらいの凍えるような冷たい雨で、このプールに入る日だけがとても良いお天気で、奇跡的!と思うほどでした。(うっかり日焼けをしてしまい、後日その痛さに苦しみましたが。)

 結局、朝から夕方の5時過ぎまで、一日温泉を堪能。入場料15ユーロというのも、とても良心的なお値段ではないかと思います。お昼の一時間がお休みになり、いったん外に出ないといけなかったので、お昼を済ませて再入場。入場券の半券というのもないし、入場するときにもらったレシートでも見せれば良いのかな?と思ってたのだけれど、窓口のおばさんにとっては、私はすでに顔パスのようでした・・・

 今度行くときは(まだ行くんかいっ!?)、ぜひこちらのホテルに宿泊して、ゆっくりのんびり温泉に浸かりたいと思いました。

 Hotel La Posta Marcucci 温泉プールは Val di Sole という名前で営業しているようです。