オルタ湖 2

 ぼちぼち更新中のブログ、前回オルタ湖について書いたのがずいぶん前すぎて、話がつながらないのはやまやまですが、オルタ到着後、ホテルで荷ほどきしてすぐに向かったサクロモンテ編を。(しかもざざっとした内容ですみません。)

 お天気がくもっていたので、山の天気が心配。というわけで湖に浮かぶサン・ジュリオ島は後回しにして、まずはサクロモンテに向かう。

 ガイドブックに書いてあったのでその存在を期待していた、有料の観光列車なるもの(イタリアの観光地などでよく走っている、Trenino トレニーノと呼ばれている遊園地にでも走っていそうなかわいい電車)は残念ながら見つからず。夏とか、季節がいい頃だけの運行なのかな?で、サクロモンテへは、健脚の向きは徒歩でも可能、みたいなことがガイドブックに書かれていたのだけれど、全然健脚じゃないし、っていうかものすごい腰痛持ちで、歩くとすぐ腰に来ちゃうので心配だったけれど、やむを得ず徒歩で向かうことに。

    
    

 歩き始めていきなりの坂道だったけれど、紅葉したツタのからまる素敵な邸宅を愛でながらのお散歩もまた愉し。(ちなみに季節は10月末、晩秋のころでした。)


    
    

 ゆるやかな坂道を上る道すがら、少し高い場所から湖を見下ろすように建っているのは立派なお屋敷ばかり。上の写真のサン・フランチェスコの像のお隣にも、ものすごい別荘が建っており、この像があったのもそちらの私有地内らしかったので、ははあ、この像も個人の方の持ち物というわけでしょうか?なんかすごい発想。

 行ってみてわかったのは、サクロモンテとは、20の小さな礼拝堂が点在した場所のことだった。それぞれの礼拝堂には、アッシジのサン・フランチェスコの生涯のあらゆる場面を表した彫刻が配されている。これらの礼拝堂をすべて見てまわるも楽しいのだろう、ただし健脚であるならば。(←というわけで、お察しのとおり私は最初のいくつかしか周れていません。とほほ)

 感想というのでもないけれど、ともかく私の場合、まずサクロモンテの入り口にたどり着くまでにすっかりくたびれてしまった。足も腰もガタガタ。途中の道は紅葉を愉しめ、素晴らしいお宅を拝見しながら、なかなか素敵な散歩道なのだけれど、何せ登り坂がずーーっと続く。たまりかねて、昔来たことがあるという夫に、あとどれくらいか訊ねても、どこが入り口だったかも何も覚えていないと言う。

    
    

 やっと、やっと見えてきた入り口の門。すっごくシブイ。めちゃめちゃ雰囲気あるでしょ?

 門をくぐって1番礼拝堂付近。↓
    
    

 トレニーノがなくて苦労したけれど、秋の深まったこの季節にしか味わえない風景がそこにはありました。

    
    

 で愉しみにしていたのはここ。この1番礼拝堂の前の展望台から見るサン・ジュリオ島がとてもうつくしいということだったので写真におさめてみる。↓

    

 お天気が良かったらもっとずっと色がきれいだったのでしょうけれど・・・と、自分の腕はさて置き、写真の出来を天気のせいにしてみる。(でも本当にここからの島の眺めがアングルは一番良いのだろうな、と思いました。)

 礼拝堂内の彫刻は、下の写真のように素朴なもので、

    

私たち夫婦は美術の方面にはまったく知識もセンスも理解力もないのだけれど、しかし何となく「世界遺産がこのレヴェルでいいのだろうか?」という感想で一致。

 礼拝所を全部周ることはできなかったけれど、でもこの山の澄んだ空気はたしかに神聖なもので、ここまでキツイ坂道を上ってきてこの聖なる山の雰囲気を味わうだけでも価値があると思いました。

 立ち枯れた紫陽花の様子もとてもシブくて、なんて素敵なんでしょう・・・
    
   

 帰りは下りなので気が楽。もちろん何より身体がラク
苦しかった坂道も、写真でこうして振り返るとステキ、とか思います、はい。