オルタ湖 3

   
   

 オルタ湖滞在のお話も今日でおしまい。(私の旅行のシリーズ物、たいてい3回で終わるみたいです。)

 サクロモンテからモッタ広場まで戻ってきて、身体はガタガタだったがそのまま船でサン・ジュリオ島に向かう。船着き場の正面に見えているのがサン・ジュリオ島。

    
   

 船のお兄さんが声をかけてきたのだけれど、高い船と安い船があるみたい。私が乗ったのはもちろん安い方。(往復3.15ユーロ)
船に乗り込んで目に入ったのが、4、5歳くらいのすごくかわいい女の子。めずらしそうにじーっと私のことを見ている。たぶん私が、初めて目にする平たい顔族だったのだろう。彼女の髪型、左右アシンメトリーのショートヘアで、すごくかっこいい。私も今度美容室であんなふうにしてもらおうと思ったが、おばちゃんがマネしてもぜったいヘンと帰国してから気づく。(それに彼女と違って平たい顔だし。)

 そんなアシンメトリーヘアな自分を妄想していたら、5分くらいであっという間に島に到着。

お天気がね。残念ながら景色は暗い感じだけれど、
   
   

島の船着き場の紅葉は、シックでとても素敵。↓

    
   

 みんな船から降りて、てんでばらばらに散策へと向かいます。

 島に入ってすぐにお土産屋さんがありましたが、お店はここ一軒のみのよう。

   

   
   

 ここは静寂の島とも呼ばれているらしいのだけれど、本当にその名前がぴったりな場所。聞こえてくるのは湖畔に打ち寄せる水の音、鳥のさえずり、風の音や枯葉がこすれ合う音・・・そういったものに、とても癒される。

 道なりに歩いていると、建物の壁に付けられた看板みたいなものがいくつも目に留まり、そのたびに思わず立ち止まる。

   
   

 静寂とは、音楽でありハーモニー。

   
   

 静寂とは、真実であり祈り。


 静かな路地の奥にみつけたマドンニーナ。
   
   


 歩いている道を脇にそれると、湖畔に出れてしまったり・・・
   
   

 とりとめもなく歩いていたら、最初のお土産屋さんに出てしまいました。つまり島を一周してしまったということ。一周といっても、ほんの15分ほどの散策です。

 船着き場に行ってみたら、行きの船と同じ顔ぶれ。(かわいいショートヘアの女の子もいました!うれしい。)
船の方も散策に要する時間に合わせてか、15分おきの発着のようでした。
   
   

 訪れたのが晩秋という季節だったせいでしょう、とてもシックでシブイ、というのが私のオルタの印象でした。どこか華やいだ雰囲気のあるコモ湖マッジョーレ湖とは一味違った湖水地方の旅。交通の便さえなんとかなれば、またいつか足を運んでみたいと思わせる場所でした。

 戻って来たモッタ広場もすっかり日が落ち、
    
  
   

 夕暮れのオルタ湖とサン・ジュリオの姿をふり返って陶然となり、オルタの旅を終えました。