コルトーナ

       
 
 昨日、超旅好きのマリさんからメール。来月の半ば、イタリアに行きます。トスカーナを旅しようと思うので、どんなルートでまわったか、教えてください。
 2006、2007、2009年と、3回トスカーナをまわったので、記憶が錯綜しているが、旅日記を見ながら振り返る。
 自分のたどった道程を、一回ごとにわけて書いて、私の好きな町は、モンテプルチャーノとか、ありきたりだけどサン・ジミニャーノとか。あとコルトーナもよかったけど、行くのがすっごく不便で、それに2月はめっちゃ寒いと思いますが、と伝える。
 ご多聞にもれず、やはりコルトーナの街も丘のうえにあって、鉄道の路線からはずいぶんと離れている。最寄の駅となるテロントラまで電車で行って、そこからバスがある、と本に書いてあるのに、そのバスが見つからない。誰かに訊こうにも、そもそも人がいない。駅の前の、柱だったかに、ボロボロの紙が貼ってあって、どうやらそれがタクシーの電話番号らしい。おそるおそるかけてみる。「コルトーナの街まで行きたいので、一台来てもらえますか?テロントラの駅で待っています。」
ほどなくして、お客を乗せた一台のタクシーがやってきた。客は駅で降りて、運転席からはすごいコワモテの運転手が出てきて、私たちに、「オイ、乗ってけ!」と言う。すっごい怖いおっさん。あ、あのー、私たちは電話でタクシー呼んで待ってますから、け、けっこうです・・・と答えると、「その電話で呼ばれたのがオレだ。」と言うのだった。ガーン・・・
 運転も見た目同様、大変荒っぽくスリリングで、140キロくらいのスピードで農道をぶっとばし、どうにか無事にコルトーナに到着。ふっ・・・。

    

 映画「トスカーナの休日」で一躍有名になったこの町は、そのせいか、アメリカ人観光客が多く目につきました。トスカーナのシックな街には必ずアメリカ人、というのは、私の見つけた法則。

      

ひまわりが街のシンボルマークなのか、ひまわりの花をデザインした陶器や置物などをいろんなところで目にしました。これは花屋で売られていた造花だけど。
 街の目抜き通りを進んだ先の広場からは、素晴らしいパノラマが広がります。トスカーナの緑の大地の向こうにみえるのは、トラジメーノ湖。

   

 たぶんもっと上手な行き方があると思いますし、何よりとてもうつくしいので、ぜひ訪れてほしいトスカーナの古都です。