クールマイユール

   

 (クソ)暑いので、涼を感じる写真を、と思った。昨年、夏に滞在したアオスタから足をのばしたクールマイユールは、フランスがもうすぐそこ、という街。夏は避暑に、冬はクリスマスを過ごしたり、スキーに来た人たちでにぎわうらしいのだけど、はっきりと、私たちには場違いの、お金持ちの街でした。行ってからわかった、はははは・・・・

    [

    

 例えばボルツァーノの街があるチロル地方と呼ばれる土地なんかは、戦争で国境が動いたりして、今はイタリアに属しているけれども、街の歴史を振り返ればそうではなくて、しっかりとゲルマンの血を引いた人たちが、公用語のイタリア語ではなくて、今でもドイツ語を普段の会話に用いていたりする。こういう場所を訪れると、イタリアという国の、まったく知らない一面を目の当たりに。オーストリア人気質満載で生きているボルツァーノの人たちは、旅行者である私がイタリア語で話しかけたことも気に障るらしく、わざとドイツ語で返してきたりして、とっても意地悪だった。

 話がそれた。クールマイユールだ。ここもふたつの言葉を話す街。イタリア語と同じくらい、フランス語がとびかうから、さらに気おくれすること、この上なし。でも意地悪はされないの。みんなお金持ちだから、なんか気持ちに余裕があるのですよ、きっと。

     

   


 街のなかの店をひやかそうにも、高級感漂う店内、とても緊張します。「ボンジュー、マダム。」と声をかけられ、ははは・・・ますます調子くるいます・・・ぼ、ぼ、ぼんじゅー・・・
売ってるものも、高そうねえ・・・ここに避暑に来たマダ〜ムたちが、別荘で使うクッションだったり、布製品だったり・・・ひやぁ、すごい値段・・・

     

 建物も、スイスにあるような木の家が多い。屋根の形は雪が降る地方のものですね。花の飾り方も、スイスっぽい。


     
     


 私たちはほんの3,4時間で退散しましたが、なかなか良いショートトリップでした。アオスタから乗ったバスも、観光バス気分。途中、小さな村に立ち寄りながら、景色や街並みが愉しめます。(上の写真2枚は車窓から。)バスに乗らなかったら、こんなところぜったい来ることも、通ることもなかったと思うから。道中、お城もいくつか目にとまりました。