使ってみました。

     

 例のタジン鍋、使ってみましたよ。とりあえず、基本は蒸し料理のようでしたので、すでに野菜を二度ほど、蒸してみました。

 フタをあける瞬間。湯気もご馳走、なのがいいですね。オリーヴオイルに塩、コショウで、美味しくヘルシーにいただきました。この基本の蒸し料理から、どんな料理に発展していけるのか、はたまたしていけないのか、そこは私の料理センスが問われるところでありますが。(泣)

 で、おべんちゃらは決して口にできない私の、主婦目線での正直な感想も書いておきますね。

 あのね、このタジン鍋の特徴らしいのですが、調理中の鍋の中の水分、外に出ようとする水蒸気が、鍋部分とフタの間から、ものすごい勢いで外に出てくるわけですね。まあそれがハンパじゃなくて、ガス台の上は飛び散った水蒸気で大変なことになって、主婦泣かせの鍋であるかもしれません、というところは、ぜひ書いておきたかった。山のような形のフタの内側についた蒸気が、この鍋の調理にはとても大切らしいので、むやみにフタをずらして、水蒸気を逃がしてはこの鍋を使う意味がなくなるらしく、どうしてもこの飛び散りを軽減させたい場合、鍋とフタの間にスプーンをはさんで少し隙間を作るのが、現地モロッコ風の調理の仕方ですよ、とも本で読んだのだけれど、別に私の場合、モロッコ人のマネをしてみても、そんなにうれしくないなあ。

 というわけで結論。ル・クルーゼの鍋はやっぱりすばらしいかもしれん。ル・クルーゼで、例の少量の水での蒸し料理は、私、しょっちゅうやっておりまして。その場合、ル・クルーゼだとフタがとても重いので、水蒸気の力でフタが持ち上がることはなく、従って掃除を増やすこともなく、出来上がりはこちらもちゃんと美味しく仕上がります。
 そういえば、モロッコはフランス領だったね。フランス人がモロッコタジン鍋をまねて、改良してル・クルーゼが生まれたわけではないかもしれないけれど、発展途上の国と先進国の違い、みたいなの、感じてしまいました。
 でもタジン鍋の見た目はやっぱりかわいいので、そのままテーブルに出せるっていうのはあるな、と思ったけれど、それならル・クルーゼだって、テーブル出しても全然大丈夫だよね。
 ともあれ鍋フェチの私です、あれこれ文句言いながら、これからもしっかり使っていくことと思います。