春を待つ。

 あっという間に3月に突入です。今年ももう6分の1が終わってしまったということです・・・って書くと焦るね・・・

 少しあたたかくなって、やっと春・・・と感じられたのもつかの間。昨日からはしっかり雨の降る暗いお天気で、気温も上がらず。寒のもどり、というのですか?

    

 ネタがないので、イタリア春の旅編を。

 3月末にイタリアを旅したのは、2007年のことでした。なんでこの年だけ、そんな時期に時間が取れたのでしょう?よく覚えていませんが。

 このときはミラノとヴェネツィアの旅でした。相変わらず同じところばっかりをぐるぐる、ぐるぐる。ってことは、けっこう小心者なのだと思います。この旅に出かけるとき、夫に「ねえ、ヴェネツィアって何回くらい行ったことある?」と訊いたとき、「うーん・・・50回くらい。」と答えられて、すごくびっくりしたのでした。あれからヴェネツィアの旅はさらに2回ほど回を重ねたため、現在のところ、夫のヴェネツィア訪問は52回くらい。

 スミマセン、話がそれました。
上の写真のショーウインドーは、言わずと知れたミラノの老舗のバール、カフェ・コーヴァ。いや、ここはバールじゃなくて、やっぱりお店の名前どおり、カフェ、だな。このゴージャスな雰囲気って、イタリアのバールじゃないね。パリっぽい、かも。
     
ケーキだってごらんのとおり、宝石のようなきらびやかさ。イタリアの「おばあちゃんの手作りケーキ」風な素朴なお菓子を見慣れていると(それはそれで好きなんですが。)、まぶしすぎるドルチェです。
場所もミラノで一番の高級街モンテ・ナポレオーネに位置し、もちろんお値段もとびきり!いろんな意味で、「これでもか!」な感は否めませんが、ミラノ詣での際には、思い切ってこちらでお茶などいかがでしょう。(人に勧めておいて、私は二度くらいしか利用したことございません、あしからず。)パスクア(復活祭)が近かったからでしょうか、中央にはタマゴのお菓子。ピノッキオとジェッペットおじいさんが、いかにもイタリアではありませんか。

 パスクアが近づくと、街の中に目に付くのはタマゴ、タマゴ・・・
 老舗ではないと思いますが、フツーのパスティッチェリアだって頑張っています。お店の車をこんな風に飾りつけ。
      
これはもしや、カリメロ?(←知ってる人は同世代ね。)


      


 3月も終わりだというのに、北イタリアは日本の冬と変わらないくらいの寒さでした。雲間から、ドゥオーモのマドンニーナに差す陽ざしも、まだまだ弱々しく・・・いつもドゥオーモのそばを通るとき、見上げた空のなかにマドンニーナを見つけるとほっとするし、なんだか見守られている感じがして、気持ちがあたたかくなる。昔から、ミラノの人にとって、マドンニーナが心のよりどころだというの、私にもわかります。

 最後の写真はところ変わって、ヴェネツィアから船で40分のトルチェッロ島。いまでは住む人もほとんどいなくなったという寂れた島ですが、迷路のようなヴェネツィアの街歩きに疲れていたせいか、静かな島に渡ってほっとできました。船着場から水路にそって、この島の唯一の見どころである古い教会をめざして歩く途中にあったおうちの、春がいっぱいの庭。

     

自然のまま、作りこんでなくて、おおらかで(たぶん住んでいる人もおおらかで)、こんな庭が憧れです。