夕刻のトレヴィーゾ

 時差ボケもようやく解消されつつあります。「あ〜、よう寝た、おしっこパンパン。」という感覚から、すっかり朝方だと思い込んでトイレに起きてみると、まだ夜の12時半?!?!ぜんぜん寝れてないやんけーっ!?という、あのショッキングな夜を、今回も経験させていただきました。言うまでもなく、その後は延々と、眠れぬ長い長い夜がつづきます。遊び呆けたツケ、みたいなもんでしょう。

 さて今回の旅は、はからずも、水のある場所ばかりを訪ね歩いていたような?ということに、旅を終えてから気がついているお粗末さなのですが(汗)そして、ここのところ雨女を自負していた私の旅が、なぜかお天気に恵まれることが多かったため、そもそも自分が災害クラスの雨を降らす女(おっさん?)であったことを忘れかけていたところ、今回は私がイタリアに到着した2日後あたりから、つまりは私が旅行をしてまわっているあいだじゅう、イタリア半島につぎつぎと低気圧がながれこみ(涙)、よって毎日朝の天気予報を耳ダンボ、目トンボ(←死語。)にして見聞きする旅となり・・・そういう意味でも、水に縁のある旅であったと思います(とほほ・・・)

 前置きが長くなりました。よって、本文が短く、その内容は浅くなる兆し?

 「トレヴィーゾはすんごくいいから。」と、いつの頃からか、夫に何度も聞かされていたし、小さな町の中に運河が流れてるなんて、と想像するだけですんごく素敵に思えるし・・・こうしてかなりの時間をかけて、まだこの目で見たことのないトレヴィーゾは、私の頭のなかで妄想が妄想を呼び、すんごいロマンティックで洒落た街、として出来上がっていたことがまずわざわいしたのと、先にも書いたように、お天気がですね、もう何といいますか、要するにイタリアに行ってまでゲリラ豪雨に遭遇するか?!という雨に降られたりで、結果、この街の印象としては、私の持っていた期待ほどではなかったわけです。

 それでも・・・

     

 充分に素敵ではありませんか?夕刻になってしまってから、やっと外出し、夜ごはんを食べに運河沿いを歩いて行きました。運河といっても、ヴェネツィアと違い、トレヴィーゾの運河に流れているのは、さらさらと流れる淡水。そして思っていたよりも運河は深そうで、流れる水の量もとても豊かなのです。ここヴェネトは、イタリアでも北に位置しているため、山の水源からこんなに豊富な水が流れてくるのかなあ、と感心しました。

     

 何時ごろだったかな?8時ごろだったでしょうか?こうして夏は、ゆっくりゆっくり夜が更けていくのが、たまらなくいいのです。


     

 どの建物も素敵なのですが、ここのお宅がとくに私の目を惹きました。運河と建物、お庭のデザイン、鎧戸の色とお花の色の分量とか、さりげなく計算されていてすごくいい。街を歩く人の目を気にして作られていらっしゃると思います。どんな人が住んでいるのかな、と興味をそそられます。すごく素敵。


     

 目的地付近に到着〜したあたりの運河の様子。どこも似ているようで、でもそれぞれ雰囲気が、性格が違うように思います。そしてお目当てだったとてもお値打ちなトラットリーアが、なんと夏の休暇でお休みだったのです(涙)そんなわけでお天気も良くなかったし、また行きなおしたいトレヴィーゾです。

 こうして夕食難民となり、街の中を、旧市街へとほっつき歩くことになりました。

 腹をすかして歩きながら、街の中心にやってきました。

     

 たしかベネトンの本社は、トレヴィーゾにあったはず。というわけで、上の写真の右手に写るのが、ベネトン本店、という理解で良いか?

     
 街の中心、シニョーリ広場。ここにレストランがあったのだけれど、ちょうど広場でなにやらお祭りのような騒ぎが起こっており・・・とても食事する気にはならずに、さらにあてもなく歩くことに。
(結局この日は、「がんばって南から出てきて、店、開いたぜい。」みたいな人たちがやっている、なんてことないピッツェリアで、マルゲリータとサラダの、なんてことない食事を。まあ日本から行くと、イタリアのピッツァって、どこで食べても美味しいので、これはこれで良かったんですけどね。ただ美食の街と言われるトレヴィーゾに来て夕食難民は、つらかった。)

 あまり変わり映えしない写真ばかりですが、お天気の悪い昼間のトレヴィーゾの風景も、今度ご紹介したいと思います。(もういいですか?)