最初で最後

     

 トリエステに到着して、ホテルへ向かっておりましたら、港には大きな船が停泊中でした。これっていわゆる豪華客船ってやつですよね?私は乗りたくありません。だってイタリアのこの手の船は、何かあっても船長さんが一番に逃げ出すんじゃなかったでしたっけ?それに船酔いするタイプですし。

 自分の人生のなかで、Excel・・・で始まるホテルに泊まることはぜったいにないと思っていました。そんな場所とは、無縁の人生だと思っていたので。ですが、何かの間違いで(?)今回のトリエステは、最初で最後のExcelsior。

     

 お部屋も設備も、もちろん申し分なく。(汚す前に、写真を1枚撮りました!)モダンでシックなインテリアで、とても快適な滞在でした。枕もこんなにたくさん要りません。あとベッドの終わりのところ(?)のイスみたいなの、いいホテルに泊まると必ずこれがありますが、いったい何に使えば良いのか、私にはナゾです。ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてください。(いつもだいたい、使わない枕を置いたり、脱いだ服やらがぐちゃぐちゃに置かれて、乱雑な部屋になります。)
窓からの眺めを確認しようとカーテンを開けたら・・・

     

 どどーーんっ!さっきの大型客船の真ん前やんけ?

 翌日、この船は港を出ていったのですが、出航の前には大勢の人が集まってきて、何事かと思いましたが、別の船でこの大きな船を引っ張って出ていくんですけど、これがちょっとしたイベントっていうか、見物客が集まるほどなんですね。いつでもこういう船が停泊しているものかと思っていましたが、私の滞在中にはついぞ次の船は現れず。やっぱり港には船が停まっている景色の方がいいなあ、と思いました。

 ホテルの話に戻って。朝食も、窓の外に海の見えるこんな席で。

     

     

 イタリアの朝食にかかせない、甘いものもいろんな種類があって、選ぶのが大変でした(汗)ちょっとずつ、いろいろ食べたい派です。

 ホテルのラウンジも素敵。

     

     

 経済危機真っただ中のユーロ圏。そんなご時世ですから、さすがにこんな優雅なホテルのラウンジでお茶をしている人など、ただの一度も見かけませんでした(笑)もちろん私もしなかったけれど、今思えばムリしてでもあそこでお茶して来れば良かった、とちょっぴり後悔。

 
 こんなホテルに泊まれたのを、「何かの間違い」と書きましたが、それにはちょっとしたコツ(?)があります。ディスカウント価格で、ホテルを予約できるサイトを、とにかくマメにマメにチェックすること。いったんはキャンセル料のかからないホテルを抑えますがここでは終わらず、その後も出来ればもっと上のグレードのホテルで出物がないか、とにかくマメにチェックしつづけること。ギリギリになって、空き部屋を埋めるために、ホテル側がかなり安い価格で提供してくることもあれば、逆に空き部屋が少なくなって、値段が上がることもありますが、そこは運なので、ちょっとしたかけひきが必要かな?また泊まりたいホテルが高くても、日にちをずらすとずいぶん安くなる場合もあるので、臨機応変に予定を組むこと。私はこれを、わりと楽しんでやってますが、ま、こんなことできる人はよっぽどヒマな人か、よっぽどの旅行バカか、どちらかだと思います。(←どちらも私です!)今回のExcel・・・は、よそのホテルよりもここのほうが安かった!という、信じられないお値段で泊まりました!ホント、「何かの間違い」かと思った。

 最後に、夜がふけゆくホテルの部屋からの眺め。
海に向かって細くのびているのは、勇者の埠頭、モーロ・アウダーチェ。

     

 例によって風が強くて、外に出て写真を撮るのもおっくうでしたので、ホテルの窓から、と無精しました。