パンテオン周辺をぶらぶら

 先日めずらしく聴きに出かけたコンサートのことなどを書こうと思っていたのだけれど、時間をおいてしまうとそのときの感動や驚きといったものもあっという間に新鮮さを失って、もはや過ぎ去った出来事のひとつのようになり・・・さらに何か月も前の夏旅の話など、今さらもいいところなのですが、書きかけていたものがありましたので、今日はそれを仕方なく。

 ローマです。パンテオン

    

このあたりはいつも人が多いですが、暑かったせいで、自分の気持ちにも余裕がなかったからかな、この日のパンテオンはいけなかった、あまりにもごちゃごちゃしていて。人が写らないように、ぽっかり穴の開いた天井を撮影しただけで退散。

    

 この次行くときには、朝早くにしよう。

 パンテオン、裏側はこんなふうで・・・↓

    

 ね?ずんぐりむっくりでしょう。須賀敦子さんがたしか、「肉布団を巻いたような」という表現を使っておられましたが、本当によく言い当てていると思っていて、毎回ここを通るたびに、「肉布団、肉布団!」と指差しながら、大きな声で。

 その肉布団の脇で、ずらーっとならんでいるこの方々。↓

    

 通りがかりの欧米人観光客が動画撮影しているので、何をしているのかと思って私も立ち止まったのです。この方たち、韓国人観光客のツアー御一行様で、これはパンテオンの横で一服しながら、隣の人の肩をマッサージする、の図。一行に向かいあって立っている白い帽子をかぶった男性が添乗員さんらしく、「はい、次は向きを変えて。」みたいな号令を出すと一行は全員いっせいに向きを変え、反対隣の人の肩をもみます。おもしろいでしょう?

 パンテオン近くの、サンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ教会。↓

    

 内部のヴォールトの天井の青がとても印象的。

    

 この教会、見るべきものが本当に多く、そのわりに空いていたので、のんびり美術鑑賞したい方にはおすすめかもしれません。観光客が本当に多いこの辺りでは、けっこう穴場なのでは?と思いました。

    

 上の写真は、ミケランジェロ作「あがないの主イエス・キリスト

 そして、この教会にも初めて行けた!↓

    

 サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会。
ここの、有名なこれを見に。↓

    

    

 カラヴァッジョの3部作。じーっと眺めては椅子に座って休み(←腰が痛かったので。)、また絵の前に行ってはじーっと見つめ・・・を何度も繰り返しました。絵の世界に吸い込まれそうな、ものすごいパワー。

 と、こんなふうにこの日は美術鑑賞にひたっていたのか、と訊かれれば、じつは目的は別にありまして。

 パンテオン近くのこちらのお店。↓

    

 コーヒーが美味しいTazza d'oro タッツァ・ドーロというお店なんですけど・・・

 お兄さんに作ってもらっているのは、

    

 このお店の夏の名物 ↓

    

 グラニータ・ディ・カッフェ!大好きな生クリームも山盛り!

 シチリアタオルミーナに、とびきり美味しいカッフェのグラニータを食べさせるバールがあるのですが、ここタッツァ・ドーロのも美味しかったですねー。また行きたい!

 というわけで、寒くなってしまってからのグラニータの記事なんか読んでくださって、ありがとうございました。これから先の冬本番のあいだも、夏旅ネタがときどき登場すると思いますが、なるべく冬でも読める内容を選ぶつもりでおりますので、よろしければおつきあいください。